日本における再生医療の現状と課題

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  • ニホン ニ オケル サイセイ イリョウ ノ ゲンジョウ ト カダイ

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再生医療は、これまでの医療の限界を超える画期的な医療として期待されている。また、日本では、経済・健康政策中で最重要の位置を与えられ、官民・官学を上げて推進が図られている。再生医療には倫理面そして安全面で高い基準が要求される中、日本では2013年には、関連法も整備され、それらの法律は、2014年11月25日に施行され、安全面・手続き面では一定の歯止めがかかっていると評しうる。その中でも、再生医療に用いる細胞に種類に応じて異なる倫理審査委員会を設けなければならないとされている点は、再生医療を手掛ける施設にとって大きな負担となりうる。この点で、米国の再生医療研究規制で導入されているESCROによる倫理審査は、日本にとっても参考となるであろう。また、これらの法令の内容が難解で、要求する水準も極めて複雑かつ高度であることから、これら関連法令をいかに医療・研究現場に浸透させるかが、今日の日本の再生医療の抱える大きな課題であるといえよう。

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