臨地実習における看護学生の気づきに関する文献検討

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  • A Literature Review on the Awareness of Nursing Students in Clinical Practice

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抄録

看護基礎教育において臨地実習による経験学習は看護専門職を育成するために根幹をなす教育方法となっている.本研究の目的は、「臨床実習における看護学生の気づき」の概念を文献検討から明らかにすることである.対象文献は日本国内に限定し,37 論文を対象論文とした.倫理的配慮として,文献の使用にあたっては出典を明らかにし,筆者の意図を損なわないよう文献を精読し分析した.分析はRodgers の概念分析のアプローチ方法を参考にした.結果,臨床実習における看護学生の気づきの属性は,【看護場面で感じ注目し関心を持つ】,【振り返り言語化する】が抽出された.先行因子は,【実習環境】,【患者・家族との会話】,【看護師の実践の観察】,【看護の実践】,【緊張の軽減】,【他学生の状況と共有】,【教員・指導者からの助言】,帰結は,【対象は生活する主体であり個別性・多様性がある】,【学生自身が自分の傾向を知り,新たな学びを得る】,【看護には意味と必要性がある】,【満足感】が抽出された.分析の結果,臨地実習における看護学生の気づきは,看護場面で感じ注目し関心を持つことであり,その経験を振り返り言語化することと定義した.

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