障害学生の教育実習における支援ニーズの把握-実習校のサポートニーズの検討-

書誌事項

タイトル別名
  • Research on the Support Needs of Students with Disabilities during Teaching Practice: A Study for Teacher-Training Schools
  • ショウガイ ガクセイ ノ キョウイク ジッシュウ ニ オケル シエン ニーズ ノ ハアク - ジッシュウコウ ノ サポート ニーズ ノ ケントウ -

抄録

本研究では,聴覚障害のある教育実習生を受け入れる際の実習校のサポートニーズを明らかにすることを目的として,小中学校の教師を対象に質問紙調査を実施した。421名から得られた回答の結果から,障害のある教育実習生の受け入れ経験のある学校は極めて少ないものの,大学側からの支援があれば受け入れることができると考える学校が多いことが明らかになった。また,聴覚障害のある教育実習生を受け入れる際には,大学側が情報保障者を派遣する等の直接的な支援に加え,過去の実践事例や具体的な対応方法に関する情報提供などの支援体制を整備することの重要性が示唆された。一方で,実習生に対しては,事前に教育実習で予測される困難についてイメージできるように指導する必要があり,予想される困難場面を提示するだけでなく,実習校においてもICTの活用やコミュニケーション支援など,実習生の障害に応じて必要な配慮を行うことができることを併せて伝えていく必要性が示唆された。

福岡教育大学教育総合研究所附属特別支援教育センター研究紀要

Research bulletin of Special Education Center

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