日本の中学・高等学校におけるラーニング・コモンズ ―学校図書館による自発的学習支援へのプロセス―

書誌事項

タイトル別名
  • Learning Commons initiatives at junior and senior high schools ―Voluntary learning support and school library support―

抄録

本研究の目的は日本の中学・高等学校において取りくまれているラーニング・コモンズづくりを調査し、学校のラーニング・コモンズづくりのプロセスを明らかにし、今後の学校図書館によるラーニング・コモンズへの支援の在り方を考察することである。そこで、第一に日本の大学におけるラーニング・コモンズへの提言「ラーニング・コモンズの在り方に関する提言」と学校のラーニング・コモンズについての手引書である『The Elementary School Learning Commons: A Manual』について文献研究を行った。それに基づき中学校や高等学校のラーニング・コモンズについてインタビュー調査し、結果を M-GTA の手法で分析し文献研究の結果に照らし考察を行った。結論として中学校・高等学校におけるラーニング・コモンズは自習室の機能を持つ共同学習の場といえる。しかし、学校教育現場でのラーニング・コモンズは学校図書館機能の一部であるとは考えられていない。そのため、設備や人的支援が不十分であり、活用の方法も様々に模索されているが、学校や担当者によって違うという限界がある。そこで、各々の学校が学校の事情に合わせラーニング・コモンズを活用できるよう学校図書館行政に「手引き」等の作成を求めたい。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050565163352419200
  • NII論文ID
    120006814539
  • ISSN
    09109374
  • Web Site
    https://akitan.repo.nii.ac.jp/records/89
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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