女子看護学生の子宮頸がん検診受診に関連する要因

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抄録

本研究の目的は、女子看護学生の子宮頸がん検診未受診者の受診意思への関連要因を計画的行動理論に基づいて明らかにすることである。A 大学1~4年生の女子看護学生162人を対象として、2018年に無記名自記式質問紙調査を行った。分析方法は、計画的行動理論に基づき説明変数を子宮頸がんやその検診に対する態度的要因、目的変数を未受診者の受診意思の有無としてロジスティック回帰分析を行った。150部配布し(回収率100%)、有効回答129部(86.0%)であった。未受診者115人(76.7%)のうち受診意思ありは76人(66.1%)であった。分析の結果、目的変数と有意な関連を示したのは「他者からの勧め」(p < .001)、「母親意向との関係性」(p < .085)「受診検査方法の認知」(p < .082)であった。以上のことから、子宮頸がん検診未受診者の受診促進には、主観的規範の「他者からの勧め」「母親意向との関係性」、行動コントロール感の「受診検査方法の認知」への働きかけが必要である。

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