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- 東 幸代
- 滋賀県立大学人間文化学部 : 教授
書誌事項
- タイトル別名
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- Hikone Han's Recognition of the Shogunate Hawking Ground and Bird Hunting in Ohmi
- ヒコネハン 「 ゴ タカバ 」 ト オウミノクニ ノ トリリョウ
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抄録
本稿は、彦根藩の御鷹場研究の進展のために、近江国における鳥猟の支配について検討するものである。彦根藩は、近江一国を御鷹場と認識してきた。しかし、彦根藩が鳥猟を許可できた範囲は、自領内にとどまっており、他領内の鳥猟には関与できない状態であった。また、彦根藩は留場の設定などを進めるが、その範囲はあくまでも自領内の一円知行地的な空間であり、他領に及ぶものではなかった。彦根藩が御鷹場の実質化を試みようとした際、いずれの領主もその主張に異を唱えた一因は、このような鳥猟支配のあり方が実際に展開していたためであった。18世紀半ばになると、彦根藩は、幕府との交渉を通して、「京都守護」の拝命を理由に御鷹場の実質化を進める。その結果、彦根藩が、他領猟師に対しても鳥札を発給するようになる。しかし、全ての領主が納得していたわけではなかった。
収録刊行物
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- 鷹・鷹場・環境研究
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鷹・鷹場・環境研究 4 83-94, 2020-03-20
九州大学基幹教育院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699750397312
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- NII論文ID
- 120006820065
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- NII書誌ID
- AA12779253
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- DOI
- 10.15017/2560400
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- HANDLE
- 2324/2560400
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- NDL書誌ID
- 030367643
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- ISSN
- 24328502
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可