小学校低学年における学級集団への参画に関する解釈的分析 : 学級活動「話合い活動」での児童の発話に着目して

DOI 機関リポジトリ オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • An Interpretive Analysis of Participation in Class Group in Lower Grades in Elementary School: Focusing on Speech of Students in a “Discussion” Classroom Activity

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,小学校2年生を対象に,話合い活動での児童の発話に着目して,学級集団への参画に関する解釈的分析を行うことであった。6回分の話合い活動について,まず,発話機能を分析した結果,第1回から学級の「みんな」の存在を意識した集団的発話が生起し,第6回では特定の他者のためを考えた利他的発話も多く生起するようになった。次に,発話内容を分析した結果,関連型の発話には,課題を解決するために重要な意見であることを訴える児童の姿が,反証型・共有型の発話には,課題を見出し解決するための案を考えたり,その解決案に納得したりする児童の姿がみてとれた。話合い活動での発話を解釈的に分析することで,学級集団に参画しようとする具体的な児童の姿の明示につながり,教室での発話分析研究(Mercer,2010)進展の一助となったことが推察された。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ