越境作家イブラヒム・アミールの朗読テクストについて

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  • Zum Lesungstext von Ibrahim Amir
  • エッキョウサッカイブラヒム・アミールノロウドクテクストニツイテ

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抄録

2019年11月29日に越境作家イブラヒム・アミール氏の講演・朗読会を行い議論した。講演テクスト「赤鼻が到着しました」は,シリアからオーストリアに亡命・定住した自己経験を諧謔と皮肉を交えながら語ったものである。民族・宗教・文化の異なる者が新たな居留地の人々と衝突しながら理解しあう日常経験をもとに,ユーモラスに語りかけるアミール氏にとって,アイデンティティの在り方は常に揺れ動き,偏見や紋切り型の表象に対して向き合っていく姿勢や,難民・亡命問題をはじめとするシリアスな諸問題を自己戯画化し戯曲にすることの意義など,雄弁に語られ活発に意見交換がなされた。

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