発達障がい児の生活リズムの現状と習慣形成への取組み―フィンランドと日本における健康に関するインタビュー調査から―

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タイトル別名
  • Current status and treatment of life style in development disorders-Interviews about health among residents in Finland and Japan-
  • ハッタツ ショウガイジ ノ セイカツ リズム ノ ゲンジョウ ト シュウカン ケイセイ エ ノ トリクミ : フィンランド ト ニホン ニ オケル ケンコウ ニ カンスル インタビュー チョウサ カラ

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抄録

本研究は、フィンランドと日本双方の特別支援教育における児童生徒対応、発達障がいの児童生徒の睡眠等の生活習慣に関する研究について概説し、養育者に対するインタビュー結果から特別支援教育における児童生徒対応と発達障がいの児童生徒の睡眠等の生活習慣に関連性を明らかにし、発達障がいの児童生徒に有効となる生活リズム習慣形成のための要因を検討した。その結果、フィンランドも日本も診断告知後の療育への促しは、やや強い対応をされたと養育者が捉えることもあり、また自治体によっても異なる面もあることが分かった。フィンランドでは、障害種別というより、まず教職員だけでなく養育者にも分かりやすい支援方法であること、支援の選択判断は、現場の教員裁量に任せられ、本人や養育者の同意の上で対応が進められることが信頼感にもつながっていることが明らかになった。今後、持続可能で養育者が対応しやすい睡眠等の生活リズムの習慣形成および包括的予防について検討をすすめるために、教育支援と併せた健康評価や支援の情報提供の仕方、表現等の分かりやすさ、子どもと親双方に寄り添う複数の専門家による体制等の予防モデルが必要である。

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