USP10 Inhibits Ubiquitinated Protein Oligomer Toxicity by Inducing Protein Aggregates and Aggresomes

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  • USP10はアグリソームの形成を誘導し,ユビキチン化蛋白質オリゴマーの細胞毒性を抑制する
  • USP10 ワ アグリソーム ノ ケイセイ オ ユウドウ シ,ユビキチンカ タンパクシツ オリゴマー ノ サイボウ ドクセイ オ ヨクセイ スル

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ユビキチン化蛋白質の多量体(オリゴマー)は細胞毒性を持ち,その細胞内における蓄積は,神経変性疾患を始めとする,様々な疾患の発症に関与する. α-シヌクレインはパーキンソン病の原因蛋白質である.パーキンソン病患者の神経細胞には,ユビキチン化したα‐シヌクレインがレビー小体という凝集体を形成する.一方で,細胞には,ユビキチン化蛋白質オリゴマーの細胞毒性を低下させる防御機能が備わっている.ユビキチン化蛋白質の量が増加すると,細胞はユビキチン化蛋白質をプロテアソームおよびオートファジーで分解する.あるいは,ユビキチン化蛋白質を凝集させ,大きな凝集体(アグリソーム)を形成させることにより,その毒性を不活化する. しかしながら,これらの異常蛋白質に対する防御の分子機序については不明な点が多い.筆者らは,ウイルスの神経病原性に関与する宿主因子としてubiquitin-specific protease 10(USP10) 蛋白質を同定した. USP10はユビキチン化蛋白質の凝集体形成を誘導し,ユビキチン化蛋白質によって誘導される細胞死を抑制した.本綜説では,筆者らの研究を中心に,ウイルス疾患およびパーキンソン病などの神経疾患におけるUSP10の役割について紹介する.

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