北海道帝国大学工学部本館「白堊館」(1923年建築)について

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タイトル別名
  • A Study on “Hakua-kan”, or White House, the Main Building of Faculty of Engineering, Hokkaido Imperial University, Built in 1923
  • ホッカイドウ テイコク ダイガク コウガクブ ホンカン 「 ハクアカン 」(1923ネン ケンチク)ニ ツイテ

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抄録

1923年建築の北海道帝国大学工学部本館(写真1)は、竣工当初から「白堊館」の愛称で親しまれ、1965年から1966年にかけての新工学部校舎の建設に伴う解体にあたっては、その取り壊しを惜しむ声が多かったという1)。白堊館で学生時代を過ごした工学部同窓生に限らず、その姿を知る北海道大学卒業生は、今なお往時の姿を懐かしむ。 北海道大学大学文書館では、2005年5月に北海道大学事務局施設部旧蔵の建築図面のマイクロフィルム(アパーチュアカード)を北海道大学125年史編集室から引継ぎ、北海道大学工学系事務部からは、2017年8月には白堊館の外壁タイル、2018年11月に白堊館の棟札、2019年11月に工学部地下倉庫に保管されていた外壁銅板パネルと軒下持ち送り装飾、尖塔上部装飾を兼ねた避雷針の移管を受けた。また、2019年8月には、北海道大学事務局施設部から北海道帝国大学時代――すなわち1918年――以降の建築図面一式を移管している。 事務局施設部旧蔵の建築図面中に白堊館の図面が含まれていたこと、また、工学部が5年後に創立100周年を迎えることも考え合せ、これまで簡単な間取り図と写真でのみ語られてきた白堊館の設計の経緯、建築に関わった人々、建築の特徴を、大学文書館に移管された諸資料に基づき明らかにしていきたい。

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