研究倫理と科学者倫理 : トライアンギュレーションと科学者の行動規範 (特集 教科教育研究法)
書誌事項
- タイトル別名
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- Ethics for research and scientists : triangulation and the code of conduct for scientists
抄録
本稿の目的は,学術研究を進める研究者・科学者に求められる研究の信頼性について,信頼性を揺らがせる不正と,それを防ぐ方策や一人ひとりの研究者・科学者の研究倫理を明らかにすることである。そのため,研究一般とともに,教育研究における研究の信頼性の問題を取り上げ,なぜ研究の信頼性が揺らいでいるのか,その要因を考察するとともに,研究の不正の事例を解明し,それを回避する研究上の行動を究明する。そして,研究の信頼性を担保するものとして,トライアンギュレーションを紹介し,研究とその遂行において研究方法を多様に使うことで,研究の信頼性を確保しより高めていくのかを研究論文を事例にして解明する。教育研究を進めるとき,各研究者・科学者が遵守すべき研究倫理に関して,被験者保護を中心に研究計画・実行場面と,論文にまとめる場面において明らかにする。 これらの考察の結果,結語として,次の2 点を指摘した。 ① 研究者・科学者は常に,研究の信頼性を各自,各グループとともに,研究者・科学者のコミュニティや社会において保証しなければならない。 ② その保証は,各研究者・科学者の倫理とともに,研究の計画と実行における多面的対応(チェック体制,トライアンギュレーションなど)にて確保しなければならない。
特集論文
収録刊行物
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- 日本体育大学大学院教育学研究科紀要
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日本体育大学大学院教育学研究科紀要 3 (2), 255-264, 2020-03-30
日本体育大学大学院教育学研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050848249792437632
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- NII論文ID
- 120006867475
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- ISSN
- 24338656
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles