長距離走授業における運動強度に対する気づきを促す試み - アクティブトラッカー(運動活動量計)を用いて -

書誌事項

タイトル別名
  • An Attempt to Promote Awareness of Exercise Intensity in Long-distance Running Classes: Using active tracker
  • チョウキョリソウ ジュギョウ ニ オケル ウンドウ キョウド ニ タイスル キズキ オ ウナガス ココロミ : アクティブトラッカー(ウンドウ カツドウリョウケイ)オ モチイテ

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抄録

中学校体育授業の長距離走の授業においては、記録に挑戦する楽しさや走ること自体の楽しさ(fun)を感じると共に、心肺機能や循環器系・全身の筋持久力の発達が目的とされる。しかし、思春期は体の発達に個人差が大きいことや、自分の運動時の体調の把握が不慣れで難しいこと、他者との比較や心理的なストレスなどで、長距離を走ることに対して消極的な生徒が多い。近年運動中の事故や熱中症が全国的に増加するなど、運動中の安全の確保が大きな社会問題となっている。本研究では、アクティブトラッカーを用いて走者の脈拍数をリアルタイム計測し、そのデータを用いた授業展開の方法や今後、走者個人が感じる主観的運動強度(ボルグスケール)とペア学習で見取りを行う生徒による運動強度、及び心拍数の変化からわかる運動強度の三者を比較し、走者の脈拍による運動強度との違いについて検討するための授業計画について報告する。本研究では、ICT機器を活用した脈拍の変化による運動強度の気づきに注目し、中学生の長距離走授業の発展的展開や指導者の指導力向上の手立てを明らかにする。このことによって、より安全でより効果的な長距離走の授業の提案とする。

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