脊髄性筋萎縮症(SMA)Ⅰ型児の意思伝達装置使用可能年齢についての検討

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抄録

生後早期の気管切開等による音声喪失、および重度肢体不自由を併せもつ脊髄性筋萎縮 症(SMA)Ⅰ型児10 例(男7 例、女3 例)に対しSNS 等を併用したコミュニケーショ ン発達に関する遠隔支援を行い、意思伝達装置によるコミュニケーションが可能になった 時期を検討した。2 歳代で使用可能になった3 例を含み、未就学の時期に可能になったの は8 例、学齢児2 例は支援開始後約1 月で可能になった。定型句の選択による初出の語彙 の機能・用法は、人を呼ぶ、挨拶・応答、気持ちの表現が多かった。系統的な支援を早期 から導入することにより、就学前でも多くの児が意思伝達装置を使用したコミュニケー ションを獲得できる可能性が示唆された。

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