「世帯の時間配分,世帯内生産活動と健康資本形成」研究経過成果報告書

書誌事項

タイトル別名
  • A Report on “An Analysis of Household Time Allocation, Within-household Production, and Health Capital Formation”
  • 「 セタイ ノ ジカン ハイブン,セタイ ナイ セイサン カツドウ ト ケンコウ シホン ケイセイ 」 ケンキュウ ケイカ セイカ ホウコクショ

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抄録

研究プロジェクト「世帯の時間配分,世帯内生産活動と健康資本形成」の目的は,マイクロデータを用いて,労働時間,睡眠時間,働き方,休み方といった時間配分と健康資本の形成や世帯内生産活動との関係を計量経済学的に明らかにすることである.当該研究のひとつとして,我々はオーストラリアで実施されているHousehold, Income and Labour Dynamics in Australia (HILDA) Survey のマイクロデータを用いて,中高年男性の労働時間が健康に与える影響を分析した.内生性を考慮するため,年金支給開始年齢を操作変数として用いた.5種類の健康指標を用いて時間不変の個人効果を考慮した操作変数法で推定した結果,労働時間が健康に与える効果の非線形性が確認された.労働時間が健康に与える正の効果は男性の場合に週24 ~ 27 時間でピークとなり,それ以降では負の効果をもたらすことが示された.また,週50 時間以上働くと,働かない場合よりも健康への負の効果が大きくなることが示された.

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