三泗小学校体育科教育研究協議会の研究の変遷 ―運動の特性に着目して―

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  • Transition of study by the research council for physical education in elementary school in the Sanshi district -Focus on the enjoyment in physical movement-

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抄録

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本稿では,1994年から2018年の三泗小学校体育科教育研究協議会の運動の特性の捉え方と授業実践を松田の特性論から整理するとともに,運動好きの子どもを育てる体育授業の展望について議論することを目的とした.その結果,第Ⅰ期と第Ⅱ期では,主観視点を軸にした授業づくりが行われていたところから,第Ⅲ期から第Ⅳ期にかけて,運動のおもしろさといった客観視点から授業づくりが行われるように変化していることが明らかとなった.また,これまでは運動の特性の捉え方が偏っていたため,運動のおもしろさを軸としながら,それぞれの子どもから見た楽しさや,知識・技能などを充足できる授業が構想されることが目指されることも課題として浮かび上がった.さらには,運動のおもしろさを軸とした体育授業が,これからの社会に向けて育成が期待される資質能力や健康の保持増進,多様な運動へのかかわり方を生む可能性があると考えられた.

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