初任日本語教師の教育不安の変容についての一考察 : 養成講座修了時から2年目終了時までの縦断的インタビューから

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タイトル別名
  • A Study of the Transformation of Novice Japanese Language Teachers' Educational Anxiety: A Longitudinal Interview From the End of the Training Course to the End of the Second Year

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抄録

本研究は,前職から離職後に日本語教師養成講座を受講し,その後日本語学校に勤務した4名の初任教師の教育不安の変容を分析・考察したものである。インタビューは養成講座修了時,1年目終了時,2年目終了時の3回PAC分析を用いて行った。その結果,養成講座修了時,4名とも,授業スキル不足や教師自身の状況に対する個人的不安と,授業や学生,学校など未経験の業務に対する環境的不安を抱いていたが,いずれも漠然としたイメージにとどまった。一方,1年目終了時,より具体的な不安へ変容したが,教師の勤務状況により,個人的不安か環境的不安のどちらかのみ有していた。そして,2年目終了時,4名とも個人的不安と環境的不安の両方を抱いていたが,それらはより将来を俯瞰した不安となり,個人的不安は不十分な自身のスキルや資格への不安,環境的不安は日本語教師としてのキャリアパスや日本語教師という職業自体への不安を抱く結果となった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050005667213085056
  • NII論文ID
    120006917867
  • NII書誌ID
    AA12600532
  • HANDLE
    10086/70011
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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