摂食障害学生の適応状況と進路について : 自閉症スペクトラム特性を背景に持つ学生の困難

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タイトル別名
  • Adjustment and course of students with eating disorders: Difficulties of students with characteristics of autism spectrum
  • セッショク ショウガイ ガクセイ ノ テキオウ ジョウキョウ ト シンロ ニ ツイテ : ジヘイショウ スペクトラム トクセイ オ ハイケイ ニ モツ ガクセイ ノ コンナン

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抄録

目的:本研究の目的は,摂食障害学生の適応状況や進路に関する実態を明らかにすることである。 方法:対象は,2006年4月から2016年3月の間に保健管理センターを訪れた58人の摂食障害女子学生(留学生を除く)である。1)病型別(神経性やせ症:AN,神経性過食症:BN,過食性障害:BED,特定の摂食または摂食障害:OSFED),2)不登校群と登校群の病型,精神科的併存症,および自殺関連行動の比較,3)就職群と非職群の病型,併存症,および自殺関連行動の比較を行った。 結果:病型に関して,ANはAS特性が有意に多かった。不登校群は,登校群に比べて有意にうつ病が多かった。非就職群は,就職群に比べて有意にうつおよび自閉症スペクトラム特性が多かった。 結論:摂食障害学生の支援において,うつへの早期介入と自閉症スペクトラム特性の理解と支援が重要であると思われた。

収録刊行物

  • 総合保健科学

    総合保健科学 36 1-8, 2020-08-03

    広島大学保健管理センター

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