An Analysis of Interrelationships in Polysemy Using Similarity Judgements : The Case of Surudoi 'Sharp'

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Other Title
  • 類似度評定を用いた多義間の相互関係の分析 : 「鋭い」を事例に

Abstract

University of Tsukuba / National Institute for Japanese Language and Linguistics

会議名: 言語資源活用ワークショップ2020, 開催地: オンライン, 会期: 2020年9月8日−9日, 主催: 国立国語研究所 コーパス開発センター

本発表は,語が多義的に使用された例文間の類似度評定が複数の意味の相互関係を分析するのに役立てられるかを検討する。籾山(2001)は,多義の研究課題に(a)複数の意味の認定,(b)プロトタイプ的意味の認定,(c)複数の意味の相互関係の明示,(d)複数の意味すべてを統括するモデル・枠組みの解明をあげている。中本(2004)や西内(2020)で例文間の類似度評定が(a)と(b)に役立てられることが論じられている。本発表では,(c)の分析に対しても,例文間で語の意味が似ているかどうかを判定してもらう類似度評定が役立てられることを,「鋭い」を事例に論じる。類似度評定の調査では,クラウドソーシングで数千名規模の調査協力者を募集し,『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(以下,BCCWJ)の用例について「ある1文から見てほかの文が似ているか」どうかを6段階でチェックしてもらった。「鋭い」の〈物理的に尖っている〉,〈強く感じられる〉,〈感覚が優れている〉といった意味間の理論的な派生関係の分析が類似度評定からも支持されることを示す。

source:https://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/lrw2020.html

identifier:筑波大学 / 国立国語研究所

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