21世紀の国際化時代 における新しい英語教育の展望と期待 : 小学校英語教科化とコミュニケーション重視に対応できる英語教育を目指して

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  • 21セイキ ノ コクサイカ ジダイ ニオケル アタラシイ エイゴ キョウイク ノ テンボウ ト キタイ : ショウガッコウ エイゴ キョウカカ ト コミュニケーション ジュウシ ニ タイオウ デキル エイゴ キョウイク オ メザシテ

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21世紀の国際化時代においては、国家間の距離がより近くなり、情報の伝達、共有が必須となる。その際の伝達手段、情報収集方法のツールとして、事実上の国際語である英語が、さらに必要性を増してくると思われる。その一方、2016年の文部科学省の「英語教育実施状況調査」によると、中学生(英語検定3級程度以上)・高校生(英語検定準2級程度以上)の目標到達率は36%に過ぎなかった。準2級レベルと言えば、英語能力国際基準として有名なCEFR(Common European Framework of Reference for Language : セファール、ヨーロッパ言語共通参照枠)の6段階に分けられたレベルの下から2番目のA2レベル程度である。従って、高校時点でその数値に到達した割合が36%しかないということは、日本人の英語力は未だに国際的なコミュニケーション能力を習得しているとは言え ない。このような状況においては、今度の小学校英語教科化によるコミュニケーション重視の教育が、今後中学校、高等学校に影響してくることは決定的であろう 。本研究では今までの筆者の研究による学生たちの英語力、英語に対する意識の変化、資格試験の改訂等を振り返りながら、今後の英語教育について論じていく。総括すると、21世紀の英語教育は、 より一層実用的な英語コミュニケーション能力を重視するようになり、それに応じて英語教育がより実践的になるものと予想される。しかしながら最終章において、外国語学習の目的と意義を今一度確認し、国際化教育の原点に戻って、21世紀の国際時代における国際人育成についても述べる。

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  • VERBA

    VERBA 44 1-9, 2021-03-16

    鹿児島大学言語文化研究会

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