ライティング教育に関するビリーフ調査に向けての基礎的調査 : 韓国の大学の事例をもとに

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タイトル別名
  • Basic research toward conducting a belief study on writing education : Survey results from Korean universities
  • ライティング キョウイク ニ カンスル ビリーフ チョウサ ニ ムケテ ノ キソテキ チョウサ カンコク ノ ダイガク ノ ジレイ ヲ モトニ
  • ライティング キョウイク ニ カンスル ビリーフ チョウサ ニ ムケテ ノ キソテキ チョウサ : カンコク ノ ダイガク ノ ジレイ オ モト ニ

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抄録

調査報告

本稿の目的は、ライティング教育におけるビリーフ調査に向けての基礎的調査として、先行研究や韓国の大学で行ったインタビュー調査等をもとに、韓国の大学入試制度と小論文課題、大学における卒業論文・レポートの扱い、初年次教育等のライティング教育事情について明らかにすることである。韓国の日本語・日本学等の専攻における大学教員6 名に対して半構造化インタビューを行った結果、入学前の母語によるライティング教育が十分ではないという共通認識を持っていることがわかった。また、大学における初年次教育が全国的に導入され、必修科目として読解・ライティングを中心とする授業が展開されている事例がある。しかし、一方で、日本語・日本学等の外国語系の専攻においては、卒業論文を課さない場合も多いことから、「論文スキーマ」の獲得がないまま日本の大学・大学院へ留学する可能性があることが示唆された。また、卒業論文を課す場合も、初年次教育で学習した内容をどのように高学年における専門分野のレポート作成や卒業論文に接続させるかは課題である。単に初年次教育から高学年への接続だけではなく、初等・中等教育からの接続についても俯瞰的に検証していく必要がある。

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