動機づけ環境要因の非意識的な活性化が運動行動に及ぼす影響

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Other Title
  • Effects of unconscious activation of motivational environmental factors on motor behavior
  • ドウキズケ カンキョウ ヨウイン ノ ヒ イシキテキナ カッセイカ ガ ウンドウ コウドウ ニ オヨボス エイキョウ

Abstract

動機づけは意識的なものとして考えられてきたが,自動動機理論(Bargh et al., 1990)では,概念等の対象を知覚するだけで動機づけが非意識的に活性化するという立場をとる.すなわち,本人の自覚がなくても,いつの間にか努力することや持続することの行動が促されることになる.スポーツ心理学においても,実証的な研究がなされるようになり,自動動機理論の仮説を支持する報告もある.そこで,本研究の目的は,動機づけの環境要因を用いたプライミングによって,運動行動の非意識的な活性化を実証することとした.研究方法は,大学生80 名を対象とした実験法であった.実験では,乱文構成課題により閾下プライミングを行い,その後,自転車エルゴメーター運動を10 分間行うというものであった.データの分析の結果,ポジティブフィードバックの単語で乱文構成課題を作成した実験群は統制群よりも,運動中の心拍数が高く,実験参加者は本研究の意図に気づいていなかった.このことは,自動動機理論の仮説が支持されたことを意味している.

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1050006065585179008
  • NII Article ID
    120006995989
  • ISSN
    24359785
  • Web Site
    http://hdl.handle.net/10232/00031655
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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