小学校・中学校における「特別の教科道徳」の教材としての障害　―障害と内容項目の関連に着目して―

• 青木 利樹

• 田中 亮

• 奥住 秀之

• 大井 雄平

抄録

「特別の教科道徳（道徳科）」の改訂に伴い検定教科書（教科書）が導入された。小学校、中学校共に教科書の内容に、障害が扱われていることが注目されている。本稿は、道徳科の教科書を発行している小学校8社、中学校8社のそれぞれ全学年の教科書の内容を網羅的に調査し、道徳科の教科書において、内容項目ごとの障害の扱いの傾向を検討した。小学校の教科書では97教材、中学校では71教材で障害が扱われており、内容項目ごとに見ると、小学校では、「生命の尊さ」で障害を扱うことが最も多く、次いで「思いやり・親切」、「希望と勇気、努力と強い意志」が多かった。また、中学校では「生命の尊さ」が最も多く、次いで「希望と勇気、克己と強い意志」、「思いやり・感謝」が多かった。道徳科は、小学校、中学校の両方で、障害理解教育に関連する重要な教科であることが推察された。

収録刊行物

• 教育研究実践報告誌

  教育研究実践報告誌 4 (2), 19-26, 2021-03-01

  常葉大学教育学部初等教育課程研究企画部会

キーワード

• 特別の教科道徳
• 教科書
• 障害
• 特別支援教育
• 障害理解教育

詳細情報

• CRID: 1390853649819048064
• NII論文ID: 120006998975
• DOI: 10.18894/00002062
• ISSN: 24360112
• Web Site: https://tokoha-u.repo.nii.ac.jp/records/2123
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用可