社会福祉理念の再検討 ―ヘーゲル法哲学の視点から―

• 片山, 善博

• KATAYAMA, Yoshihiro

Bibliographic Information

Other Title

• シャカイ フクシ リネン ノ サイケントウ : ヘーゲルホウ テツガク ノ シテン カラ

Abstract

これまで，さまざまに検討がなされてきた社会福祉の理念（人権，尊厳，社会正義など）を考える上で，「人格」あるいは「主体」概念は重要な役割を果たしてきた．しかし，この概念は，その曖昧性から，抽象的・形式的，あるいは人間の選別につながるなど，社会福祉の領域だけでなく，さまざまな領域から批判を受けてきた．本論の目的は，これらの批判を踏まえ，人格概念再構築を通じて，社会福祉の諸理念を具体的に考察することである．そのために，ヘーゲル法哲学で展開されている人格論を参照する．ヘーゲルは，人格を個人に内在する理性や意志に還元することなく，身体や，生命，倫理的なものと関連づけて捉えている．このような視点から社会福祉の諸理念を改めて検討し，社会福祉の理論に貢献できる論点を示していく．

Journal

• Journal of Culture in our Time

  Journal of Culture in our Time (142), 63-78, 2021-03-31

  日本福祉大学福祉社会開発研究所

Keywords

• 人格, 法権利, 道徳, 生命, 社会政策

Details

• CRID: 1050850545630798720
• NII Article ID: 120007001123
• NII Book ID: AA11400593
• ISSN: 13451758
• NDL BIB ID: 031684200
• Web Site: https://nfu.repo.nii.ac.jp/records/3493
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I031684200
• Text Lang: ja
• Article Type: departmental bulletin paper
• Data Source:
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN