中国の半導体産業の発展可能性に関する要因分析

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タイトル別名
  • A Factor Analysis on the Development Possibility of Semiconductor Industry in China
  • チュウゴク ノ ハンドウタイ サンギョウ ノ ハッテン カノウセイ ニ カンスル ヨウイン ブンセキ

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抄録

本稿は,中国の基盤産業の1 つである半導体産業をターゲットにし,半導体産業発展に不可欠の条件分析によって中国半導体産業の発展可能性を探る目的とする.筆者が提起する基本問題は2 つある.つまり,中国の半導体産業は今後,世界半導体先進国をキャッチアップすることができるのか.また,中国の半導体産業は独自の力で国産化を実現する場合,どのような条件が必要であろうか.本稿は,上記の問題意識をもって筆者独自の分析視点によって上記の疑問を解明しようとし,半導体産業の発展に大きな影響力を有する4 つの条件と16 要素によって中国半導体産業の発展要因を分析する.本稿の分析によって新たな発見があった.全16 要素のうち,強い要素が9 つ,弱い要素が5 つ,中間状態の要素が2つ,という分布になっているため,中国の半導体産業の発展可能性は高いという楽観的な結論が付けられる.一方,中国半導体産業の発展に関わる「弱い」と「比較的弱い」要素は,「技術」と関わるものだけでなく,今後の産業発展にとって避けて通れないものも多いため,短期間で半導体先進国をキャッチアップすることが困難である,という発見もある.

収録刊行物

  • 経済学季報

    経済学季報 70 (3), 1-44, 2020-12-18

    立正大学経済学会

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