日本の教員の資質能力の向上と教育政策及び教育施策

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タイトル別名
  • How Japan Has Been Improving Teacher Qualifications and Abilities, and Educational Policies and Measures

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抄録

2020年度、日本は学校教育の一つの大きな転換期を迎えた。小学校から順次完全実 施される改訂学習指導要領のスタート期であり、また、学校組織とともに教員の職務 遂行のあり方そのものも変えていく「学校の働き方改革」の推進の渦中である。さら に、新型コロナウイルス感染症による未曾有の事態に直面し、「学校の新しい生活様 式」を模索しながら教育課程のあり方そのものを抜本的に見直すことを迫られた。  そうしたなか、本稿執筆者の一人が、米国大学 “William & Mary School of Education” のJames H. Stronge教授から“International Beliefs and Practices of Teacher Effectiveness” のタイトルでの出版企画への参加依頼を受けた。米国、日本、中国など10か国の教員 養成機関の関係者が参加し、各国の教員養成における質保証や教育施策の実際、また それらが依拠する理念等について、それぞれの国の教育・文化的土壌や背景を含意し つつ検討を進めるとの趣旨であった。同書のテーマは2020年度に教職大学院に在籍し た現職教員学生(リーダーコース)にとっても重要な関心事であった。そこで2 名の 所属教職大学院の教員、5 名の現職教員学生によってプロジェクトチームが立ち上げ られ、日本のチャプターを引き受けることになった。本稿はそれを大幅に加筆・修正 したものである。

収録刊行物

  • 教育学論集

    教育学論集 (73), 87-109, 2021-03-31

    創価大学教育学部・教職大学院

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