教師の単元展開における実践的思考の研究

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タイトル別名
  • Study of practical thinking on teachers’ curriculum development regarding a unitlevel
  • キョウシ ノ タンゲン テンカイ ニ オケル ジッセンテキ シコウ ノ ケンキュウ
  • キョウシ ノ タンゲン テンカイ 二 オケル ジッセンテキ シコウ ノ ケンキュウ

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抄録

本研究は,教師自ら開発した単元の意味や特徴,子どもの関心事やこだわりを適切に捉えて単元展開に生かそうとする実践上の意思決定の姿を明らかにすることを目的とする。具体的な方法論としては,田代(2010)の授業実践の研究方法を援用し,単元の展開過程を「様相」として示し,教師自身の意思決定や,教師と子どもの関係性などを把握する単元展開の様相-解釈を試みた。研究の対象は,学習デザイン及びD-OODA サイクルを取り入れたK教諭の実践(小学校6 年生社会科)である。  K教諭への半構造化インタビューと併せて単元展開を様相図として示し,解釈を行った事により,教育内容としての教材研究にとどまらず,子ども理解,そしてK教師自身の単元観(子どもの学習をデザインしていくこと)・子ども観(子どものこだわり,学びの可能性など)の捉え直しが促進されていたことがわかった。また,K教諭へのインタビューから,D-OODA サイクルの経験は,単に社会科の単元展開のみならず,他教科等にも援用しようとしていることも明らかになった。さらに,筆者のアクションリサーチ的な関わりを通して生起した単元展開の実相を明示することができた。

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