保育実習Ⅱ事後指導における学生の学び ─模擬保育における自己評価と他者評価の相違点から─

書誌事項

タイトル別名
  • What the Students Learned from the Post Practice Guidance of the Nursery Practice TrainingⅡ― Differences between Self-Evaluation and Evaluation from Others-

抄録

COVID-19により、学内プログラムとなった保育実習Ⅱにおいて、16人グループで一人30分の模擬保育(15人が子役)を実施し、ベテラン保育者から評価を得た。模擬保育に対する学生自身の評価とベテラン保育者からの評価を学生同士がグループ内で共同省察することで、保育に対する課題や認識を明らかにすることを事後指導の目的とした。共同省察の結果、学生とベテラン保育者の共通点として、省察で取り上げる観点が一致していた。一方で、観点が同じであっても、その省察の深さの違いが相違点として現れた。学生は個々の事象に対する省察をするのに対し、ベテラン保育者は全体的な保育の中で課題を捉えていることがわかった。初学者である学生は、点として状況を捉えてしまうが、点と点を結び線にしていく、線と線を結び面にしていく作業は、現場では保育者が、学内の模擬保育では教員が担わなければならない。今回はベテラン保育者によってその作業が行われたが、今後実習の事後指導においては、教員もそこを意識すべきだと考える。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050287673798614016
  • NII論文ID
    120007008504
  • ISSN
    13483641
  • Web Site
    https://ohka.repo.nii.ac.jp/records/282
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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