G. アドラーの音楽史構想における「楽派」概念についての小考

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  • Kleiner Beitrag zum "Schule"–Begriff in der Musikgeschichte Guido Adlers

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抄録

様式史の方法論を詳細に述べたG. アドラーの著作『音楽における様式』(1911)と『音楽史の方法』(1919)には、「楽派Schule」という言葉が散見される。重要な文脈に登場するにも拘わらず、いずれの書物にも明確な定義がなく、時には「様式」とほとんど同じ意味で用いられている。そこで本研究において、2つの著作の中でこの語が現れるすべての文脈を精査した結果、「楽派」が特に土地の様式を柔軟に論じるための属性の一つであること、あるいはまた、作曲家個人の様式を総括した、いわば「総合的な人格」を意味することが明らかになった。

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