地域包括支援センターで働く保健師の 職業的アイデンティティに関する文献レビュー

書誌事項

タイトル別名
  • A Review of Related Literature Focusing on Professional Identity in Public Health Nurses working at the Comprehensive Community Support Center

この論文をさがす

抄録

目的: 地域包括支援センター保健師(以下,地域包括保健師)の役割意識や専門性への認識等に関する文献レビューを行い,地域包括保健師が認識している職業的アイデンティティ(以下,職業的ID)とその形成に影響を与える要因を探索し,職業的ID 向上に向けた示唆を得る. 方法: 2020 年9 ~ 10 月に医中誌Web とCiNii Articles の検索エンジンを用い,地域包括支援センターが制定された2005 年以後に発表された文献を,「地域包括支援センターand 保健師」で検索した. 結果: 職業的ID に関連する記述として,医療専門職としての役割意識と公衆衛生看護の専門職としての役割意識,3 職種でのチームとしての活動を重視する行動,住民と顔が見える関係を重視し個へのケアを地域づくりへとつなげる専門性の認識等が示されていた.職業的ID の形成に影響を与えると考えられる要因として,委託型であることの活動の困難さや現任教育体制の不整備等が示されていた. 考察: 地域包括保健師は3 職種間での協調と連携を重視し,チームの一員としての役割意識を強く認識していたが,現任教育体制の不備等から職業的ID の形成が困難となる可能性も示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ