A Study on the Theory of G. Hughes’s Ipsative Assessment

DOI IR Open Access

Bibliographic Information

Other Title
  • G. Hughesのイプサティブ(ipsative)評価論に関する 一考察

Search this article

Abstract

わが国では個人内評価に関して十分な議論が継続してなされてきたとはいえない。イプサティブ評価は、グィネス・ヒューズ(Gwyneth Hughes)が提唱する評価論で、学習者の過去と現在を比べる点などにおいて、「個人内評価」に関して論じたものである。そこで本研究では、イプサティブ評価の特徴を明らかにすることで、わが国の個人内評価にとっての示唆を得たい。 本研究の結果として、これまでのわが国の個人内評価の理論的空白を埋める次のような具体的な示唆が得られた。①外的な基準との比較ではなく、学習者の学習の中に卓越性を見つけること、②進歩だけでなく、進歩が足りないことにも目を向けることで、基準の達成にかかわらず学習者一人ひとりの学習に目を向けて支援を構想すること、③他律的な学習から自律的な学習への転換を次第に目指すこと、④フィードバックだけでなくフィードフォワードの視点を導入すること、⑤フィードバックは単発的なものであっては不十分で、経時的・累積的なものとなるように、評価にもカリキュラム的視点を導入すること、である。

Journal

Related Projects

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top