Strip biopsy法で切除したラズベリー様腺窩上皮型胃癌の1例

DOI Web Site Web Site Web Site 参考文献11件 オープンアクセス
  • 藤村 寛之
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 西川 潤
    山口大学大学院医学系研究科基礎検査学
  • 浜辺 功一
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 和泉屋 勇太
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 松本 怜子
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 吉冨 晋悟
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 伊藤 駿介
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 山岡 祐子
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 白澤 友宏
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 五嶋 敦史
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 橋本 真一
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 岡本 健志
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)
  • 星井 嘉信
    山口大学医学部附属病院病理診断科
  • 坂井田 功
    山口大学大学院医学系研究科消化器内科学(内科学第一)

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Raspberry-like Foveolar-type Gastric Adenocarcinoma Resected by Strip Biopsy
  • Strip biopsy ホウ デ セツジョ シタ ラズベリーヨウ センカ ジョウヒガタ イガン ノ 1レイ

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抄録

<p> 症例は38歳,男性.近医で施行された上部消化管内視鏡検査で,胃穹窿部に隆起性病変を認めた.生検でGroup4であったため,精査加療目的に当院を紹介受診した.当院での上部消化管内視鏡検査では胃穹窿部にラズベリー様の5mm大の発赤調,亜有茎性の隆起性病変を認めた.背景粘膜に萎縮性胃炎は認めず,Helicobacter pyloriは陰性であった.Strip biopsy法により内視鏡的に切除を行い,病理組織学的には腺窩上皮型胃癌であった.本邦報告例では,ラズベリー様腺窩上皮型胃癌は,数mm大の粘膜内癌で,一般的にESDの治療難易度が高いとされるU,M領域の大彎や胃穹窿部に発見されており,簡便に短時間で治療が可能であるStrip biopsy法の良い適応と考える.</p><p> 今回,Strip biopsy法で切除したラズベリー様腺窩上皮型胃癌の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.</p>

収録刊行物

  • 山口医学

    山口医学 70 (1), 53-58, 2021-03-04

    山口大学医学会

参考文献 (11)*注記

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