明恵『摧邪輪』の引用経論に関する小考

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抄録

明恵(高弁・一一七三―一二三二(承安三―寛喜四))による『摧邪輪』の引用経論に関する研究を行う。具体的には、以下の二点に留意し、『摧邪輪』本文理解に資する形の資料提供を、目的とする。(1)インド起源の経論を対象として、当該箇所のサンスクリット語原典、チベット語訳、漢訳の出所を示し、必要に応じて現代語への翻訳を行う。(2)当該箇所の先行研究について近年の訳研究をも含めて、知見の及ぶ限り言及する。こうした諸点を加味して、原拠文脈からはこう読むべきであり、原拠からこういう意図で引用された、という指摘を出すことが、筆者の最終的な課題である。本稿はその一端であり、その開始である。

明恵『摧邪輪』

法然

迦葉経

迦葉品

唐法蔵撰『梵網経菩薩戒本疏』

identifier:HC000200008062

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