長期避難を余儀なくされる療養者への看護支援者モデルの構築

書誌事項

タイトル別名
  • Framework Establishment of Nursing Support Model toward the Disaster Survivors who were evacuated in Shelters for a Long Period
  • チョウキ ヒナン オ ヨギナクサレル リョウヨウシャ エ ノ カンゴ シエンシャ モデル ノ コウチク

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抄録

本研究は,災害発生時から経時的な視点で,在宅療養を行いながら避難生活を送る療養者と介護者のニーズに対応する看護支援者モデルの構築を目的とした.研究方法は,東日本大震災にて被災した訪問看護ステーションの管理者の訪問看護師4人を対象とし,半構造化面接調査を行い, 収集したデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いて分析した.その結果,看護支援者モデルは,【災害の教訓を活かした訪問看護師の危機回避の取り決め】,【震災関連死の低減に繋がる療養者および介護者のセルフケア能力の向上】,【生活の場による療養者および介護者の意思決定による災害時の看取りの支援】,【訪問看護師の災害サイクルを貫く継続的な行動】,【訪問看護師の災害時の心理変化】から構成された.災害発生時から経時的な視点から考える看護支援者モデルは,平時から災害時の危機回避の取り決めやセルフケア能力を向上することで療養者および介護者と訪問看護師の安全と安心に繋がり,需要と供給のバランスの取れた持続可能なモデルになることが示唆された.

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