幼小の円滑な接続のための「言葉の教育」観の探究と活動プランの開発 : 入門期教科書『にほんご』を手がかりとして

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タイトル別名
  • Exploration of the View of Language Education for a Smooth Connection between Pre-school and Elementary School, and Proposal of Activity Plan : A Hint for the Introductory Textbook Nihongo
  • ヨウショウ ノ エンカツ ナ セツゾク ノ タメ ノ 「 コトバ ノ キョウイク 」 ミ ノ タンキュウ ト カツドウ プラン ノ カイハツ : ニュウモンキ キョウカショ 『 ニホンゴ 』 オ テガカリ ト シテ

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抄録

幼小のなめらかな接続のために、まず幼稚園教育要領「言葉」と小学校学習指導要領「国語」の内容について比較考察し、前者が内言領域の耕しに重きを置き、後者が社会的実用的な「言葉の教育」に重きを置いていることを導き出した。この断層が学びの「つまずき」へとつながらないために、保育者と小学校教員がどのような「言葉の教育」観を共有すべきか、浜本純逸の提起する「言語化能力」概念や谷川俊太郎らによって編まれた入門期教科書『にほんご』(福音館書店、1979年)を手がかりに考究した。『にほんご』は、言葉の本質や働きへの「気づき」(メタ認知)を生むことによって「一次的なことば」から「二次的なことば」への離陸を支えようとして編まれている。この成果を幼児教育にも生かし、幼小のなめらかな接続を具現化するものとして、⑴言葉が生まれる〈場〉を体験し、言葉と体の関わりについて気づく、⑵言葉と気持ちの関わりについて気づく、⑶音韻意識を育み、文字と楽しく出会う、⑷想像し、物語が生まれる楽しさを味わう、⑸多言語に親しむ、の5つの活動プランを提案した。

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