保育者を目指す学生の評価尺度を用いた保育評価に関する印象について

Abstract

type:text

研究レポート

改訂(改定)された幼稚園教育要領・保育所保育指針などで「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」が示され、幼稚園教諭・保育士養成課程においても10の姿の理解や10の姿を用いた評価などについて指導が行われている。一方、ECERSなどの評価尺度を用いた評価についても近年注目されているが、現職の保育者や保育者を目指す学生にとって、評価尺度はまだ馴染みが薄く理解度が高いとはいえない。そこで本報告では保育者養成校での評価尺度に関する授業についての学生の感想や質問紙調査の結果から、学生の評価尺度を用いた評価に関するイメージや理解度を整理して、今後の授業改善や現職者研修を行う際の基礎的な資料とすることを目的とした。結果、10の姿による評価とECERSなどの評価尺度による評価を比較すると、卒業後に評価尺度を用いた評価を行ってみたいという項目で低くなっており、有意な傾向がみられた。このことなどから、評価自体の重要性や評価尺度を用いた評価の長所などを学生時代から十分に伝えていくことの必要性などが考えられる。

Journal

  • センターレポート

    センターレポート 40 43-48, 2021-03

    別府大学短期大学部幼児・児童教育研究センター

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