患者・利用者から職員への暴力に至る実態に関する考察 ―看護・介護領域での先行研究から―

書誌事項

タイトル別名
  • Triggers for Patients Violence Against Staff: Using Previous Research in the Nursing and Long-Term Care Fields

抄録

本研究の目的は看護・介護領域での患者や利用者による看護師や介護職員への暴力に関する文献レ ビューを通して、暴力に至る実態についての先行研究をまとめることである。方法としては暴力する側、 暴力される側、環境の3つの側面に分けた上で暴力の実態を明らかにするために論文の分析を行った。  3つの側面の結果から、暴力する側のカテゴリーは【疾患や症状から生じる暴力】【患者の社会的・ 心理的側面から起こる暴力】【個人的背景による暴力】、暴力される側のカテゴリーは【暴力される側の 性差・年代・職位に違いがある】【介護技術の未熟さ】【対人援助技術の未熟さ】【暴力に耐えている看 護師・介護職員】、環境の側面のカテゴリーは【物理的要因】【人的要因】が生成された。暴力する患者 や利用者側の状況だけでなく、暴力される看護師や介護職員側の状況、環境面の要因が絡み合うと、さ らに、暴力の起因となる可能性が推察された。

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