蝶番命題の否定が位置づけられる場所 : 前期・中期・最晩期のウィトゲンシュタインの思考を通じて

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  • 蝶番命題の否定が位置づけられる場所─ 前期・中期・最晩期のウィトゲンシュタインの思考を通じて
  • チョウツガイ メイダイ ノ ヒテイ ガ イチズケラレル バショ -ゼンキ ・ チュウキ ・ サイバンキ ノ ウィトゲンシュタイン ノ シコウ オ ツウジテ
  • The Logical Place where the Negation of Hinge Propositions are Positioned:Through the Thinking of Early, Middle, and Last Wittgenstein

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type:text

最晩期のウィトゲンシュタインは、われわれの実践において疑いを免れた事柄を蝶番の比喩で表現しており、この蝶番を記述する命題は一般的に「蝶番命題」と呼ばれている。本稿では、この蝶番命題の否定が前期ウィトゲンシュタインの「論理空間」、および、中期のウィトゲンシュタインの「体系」の中にどのような仕方で位置づけられうるのかを考察し、それをウィトゲンシュタインの否定についての考察の展開をたどり直すことによって明らかにする。そしてこの分析を通じて、否定可能性の問題が命題の意味の問題や知識の問題にどのような仕方でかかわってくるのかという点が明らかにされるとともに、否定可能性と思考の限界との間の関係についても解明されることになる。

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