所得階層別の保育利用割合の経年比較 :国民生活基礎調査データを用いて

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  • Overtime analysis of the ratio of childcare usage by income classes : through using Comprehensive Survey of Living Conditions.

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抄録

乳幼児を持つ世帯の保育利用および共働き割合の所得格差について、国民生活基礎調査の2 次データを活用し分析を行った。1998 年、2007 年、2016 年の3 年間の継時分析とし、乳幼児全体と3 歳未満児のいる世帯で分析した。結果として、かつて見られていた、低所得層と高所得層が中所得層と比べ、高い割合で保育を利用するというU 字型の傾向は、乳幼児全体でも3 歳未満児でもすでに見られなくなっていた。また、共働きの割合は、増加の割合に階層差が見られ、特に3 歳未満児では、低所得層が中高所得層に比べ、増加傾向が低いことが推察できた。3 歳未満児では、共働きの傾向と経済状況との間には、右肩上がりの直線的な関係が生じ、低所得層では共働きをする割合が中高所得層に比べ相対的に低くなっているという可能性を示唆していた。

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