Piano rolls as a medium for performance analysis

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  • 演奏分析資料としてのピアノロール
  • エンソウ ブンセキ シリョウ ト シテ ノ ピアノロール

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Abstract

本論文では、ピアノロールを演奏分析資料として用いる際の各種資料の関係性について演奏速度の点から検討した。また、これらの差異がどれほどのものであるのかを知る上での参考として、同一演奏者が同一曲を複数回演奏した場合の差異、そして異なる演奏者が同一曲を演奏した場合の差異についても分析した。  その結果、次のことが明らかとなった。(1)ピアノロールのデータとその再生演奏の間には、ピアノロールが巻き取られる際の半径の増加による加速の差異が存在する。(2)音源からデータを聴取する際に生じる誤差範囲は約0.005秒であり、それを基準とすると、複数のMIDI間のデータの差異(再生速度を一定に調整した場合)はその約2倍、自動演奏ピアノによる再生演奏間の差異(再生速度を一定に調整した場合)は約4倍、同一演奏者が同一曲を複数回演奏する際の差異は約8倍、異なる演奏者が同一曲を演奏する場合の差異は約32倍であった。

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