COVID-19がジェンダー施策に与える影響――ドイツの男女平等戦略を巡る現状報告

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  • Impact of COVID-19 on gender-related measures: Reporting the current state of Germany’s Gender Equality Strategy
  • COVID-19 ガ ジェンダー シサク ニ アタエル エイキョウ : ドイツ ノ ダンジョ ビョウドウ センリャク オ メグル ゲンジョウ ホウコク

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抄録

本稿では第4次メルケル政権の連立公約にあるジェンダー関連の項目、とくに男女平等戦略を取り上げ、COVID-19がジェンダー関連施策に与える影響について考察する。 ドイツでは連立公約に沿って、2020 年7 月に男女平等戦略が公表になった。同戦略ではCOVID-19 について3か所で触れられている。1か所目はSDGs達成との関連、2か所目は、ケアワーカーの待遇改善を目指した「ケアの専門職を魅力的なキャリアパスに」とある目標、そして3か所目はデジタル化で男女平等を目指す目標の箇所である。本稿では、各箇所について関連する過去の方針や現在の動向を市民側の反応も含めて可能な限り記述する。それ以外にも、ドイツでは既に公表された連邦政府の戦略や方針を見直しながら対応を進める動きが見える。このような現状から、方向性が定まっているとは言い難いジェンダー施策にもたらすCOVID-19 の影響を概観し、今後の研究に繋げる布石とする。 本研究はJSPS科研費 JP18K18301、JP20H04449の助成を受けた研究成果の一部である。

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