COVID-19と「ホーム」――フェミニスト地理学の視点から

• 倉光 ミナ子

書誌事項

タイトル別名

• COVID-19 and “Home” : From a Feminist Geographical Perspective
• COVID-19 ト 「 ホーム 」 : フェミニスト チリガク ノ シテン カラ

抄録

COVID-19 のパンデミック下において、感染拡大を防ぐために、人びとが突然「ステイホーム」を求められたことにより、期せずして「ホーム」という空間／場所に関心が集まった。本稿はパンデミック下における「ホーム」をめぐる現象を概観することで、「ホーム」という空間／場所について再考することを目的とした。日本では春以降の緊急事態宣言下において、テレワークの導入、日本政府の緊急対応策、「ステイホーム」の呼びかけを通じ、「ホーム」が暗黙のうちに異性愛規範に基づいた安全な場所として強くイメージされていることが明らかになった。同時に、「ステイホーム」は「ホーム」が誰にとっても等しく安全な場所でないことも暴き出した。このように、パンデミック下での「ホーム」をめぐる現象はすでにフェミニスト地理学が論じてきた点を深刻化する形で「ホーム」に伴う課題を突きつけるとともに、「ホーム」そのものの意義や意味について再考を促している。

収録刊行物

• ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究所年報

  ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究所年報 (24), 67-74, 2021-07-31

  お茶の水女子大学ジェンダー研究所

キーワード

• ホーム
• フェミニスト地理学
• ジェンダー
• 公私二元論

詳細情報

• CRID: 1390009225774446464
• NII論文ID: 120007145217
• NII書誌ID: AA11391754
• ISSN: 13450638
• DOI: 10.24567/0002000111
• HANDLE: 10083/0002000111
• NDL書誌ID: 032090771
• Web Site: https://teapot.lib.ocha.ac.jp/records/2000111
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I032090771
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用可