Generativity and agency of working people with mental disabilities: Life histories of four persons

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Other Title
  • 働く精神障害者のジェネラティヴィティとエージェンシー - 4人のライフヒストリー -
  • ハタラク セイシン ショウガイシャ ノ ジェネラティヴィティ ト エージェンシー : 4ニン ノ ライフヒストリー

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Abstract

背景:障害者権利条約締結は精神障害者の雇用と自立に追い風となる。働いて自立するという精神障害者の挑戦への支援が求められている。目的:研究協力者のライフヒストリーをもとに発達課題の特徴を明らかにし、支援の在り方を提示する。加えて、方法論的な課題を見出す。方法:関東の2法人で就労支援を利用する精神障害者4名を対象に半構造化面接を行った。インタビューデータを人の生き方の基本的な様相であるジェネラティヴィティ(他人への関心)とエージェンシー(行為遂行者のポテンシャル)の対テーマに、演繹的にコーディングする内容分析をした。結果:エージェンシーの表現が最も多く、ジェネラティヴィティの3カテゴリーのうち「他人への配慮」の表現は各研究協力者で1箇所であった。結論:働く精神障害者の発達課題の特徴は①「他人への配慮」は同じ苦しみを抱えた仲間への配慮として表現されていた。一方、②エージェンシーは発症後に多く出現し、社会復帰や仲間に関する表現が目立った。このような特徴から、次の3点を支援の在り方として提示する。①精神障害者を常に自分の可能性を追求する存在と見なすこと、②社会復帰を目指し、他人との関係性のなかで「できる」という実感や、③仲間との信頼関係が築けるような関わりを増やすことである。方法論的には、カテゴリーの精錬と語彙集作成が課題として明らかとなった。

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