陸軍参謀本部は「南京攻略」作戦をいつから構想していたか : 下令された作戦命令と配布された兵要地誌

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  • リクグン サンボウ ホンブ ハ ナンキン コウリャク サクセン ヲ イツカラ コウソウ シテイタカ カレイ サレタ サクセン メイレイ ト ハイフ サレタ ヘイヨウ チシ

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抄録

研究ノート

周知のごとく、1937年8月に勃発した第二次上海事変において、上海派遣軍や第十軍が参謀本部の命令に従わずに南京攻略を開始し、12月に南京を占領するに至る。本稿では、タイトルの本題に記したように、陸軍参謀本部は「南京攻略」作戦をいつから構想していたかを検討する。また副題に記したように、上海派遣軍や第十軍に配布されたと推測される兵要地誌にどのような作戦が書かれていたか、それは参謀本部が下した作戦命令と一致するものであったかを検討する。そしてこれらの検討を通じて、上海派遣軍や第十軍が参謀本部の命令に従わずに南京攻略を始めた一因として、新たな要因を提示する。また参謀本部について、作戦命令を下す側面とともに、兵要地誌を作成・配布する側面もあること、そしてこの二面のあいだに齟齬や矛盾は存在しなかったか、という問題も考える。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575285357540352
  • NII論文ID
    120007160776
  • NII書誌ID
    AA12264264
  • DOI
    10.18910/84927
  • HANDLE
    11094/84927
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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