重度・重複障害のある子どものアセスメントと教育支援

DOI 機関リポジトリ オープンアクセス

抄録

重度・重複障害は,多様な障害の状態を含む広範な概念である。重度・重複障害に含まれる障害として,重症心身障害がある。重症心身障害児は,身体運動やコミュニケーション,視覚などの一次障害や一次障害から派生するさまざまな二次障害を示しやすい。近年の重症心身障害のある幼児児童生徒の増加傾向や通常の学校に在籍する重症心身障害のある児童生徒の増加が見込まれる状況を踏まえると,重症心身障害児に対するアセスメントや教育支援に関する専門性を高めることが,これまで以上に求められている。本稿では,特に重症心身障害の機能分類,生理指標,身体運動,視覚,コミュニケーションの観点からアセスメントを概観するとともに,重症心身障害のある子どもを対象としたアセスメントを活用した教育支援に関する研究動向を概観し,今後の課題について議論した。

収録刊行物

  • 教育研究実践報告誌

    教育研究実践報告誌 5 (1), 24-33, 2021-09

    常葉大学教育学部初等教育課程研究企画部会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ