呉章煥と「戦争」

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タイトル別名
  • ゴショウカン ト 「 センソウ 」
  • オ・ジャンファン ト「チョンジェン」
  • Oh Jang-Hwan and ‘the War’

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抄録

type:論文

朝鮮の詩人・呉章煥の長詩「戦争」は,これまでその重要性が指摘されては来たものの,詩の難解さと未発表であるという理由があってか,必ずしも積極的には論じられてこなかった。しかし,呉章煥の文学全体を検討し,その展開を理解しようとする場合,この詩を抜きにして論ずることは難しい。この詩は彼の初期詩の特徴を典型的にうかがわせるだけでなく,彼の最初の長詩の試みであり,それまでの詩作を一歩前進させた,本格的な詩作の出発点としての意味をも有すると思われる。一方,この詩は検閲で大幅の削除命令を受けており,それは彼の後の詩作に相当の影響を与えたように見える。この詩にどんな特徴を見ることができるのか,検閲が彼の詩にどのような影響を与えたか,また,彼の詩作においてこの詩がどのような意味を持つかについて考えてみる。

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