2代目ラジオ体操の「動き」に関する歴史的研究 : 3代目ラジオ体操における柔軟性要素との比較を通じて

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タイトル別名
  • Historical research on movement in second-generation radio calisthenics : via a comparison with the flexibility factor in third-generation radio calisthenics
  • 2ダイメ ラジオ タイソウ ノ 「 ウゴキ 」 ニ カンスル レキシテキ ケンキュウ : 3ダイメ ラジオ タイソウ ニ オケル ジュウナンセイ ヨウソ ト ノ ヒカク オ ツウジテ

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抄録

本研究の目的は,日本人がラジオ体操を通じて身体的な能力をどのように改善・向上させてきたのかを明らかにするために,消失した過去のラジオ体操の「動き」を映像資料に基づいて歴史的に考察することである。具体的には,3代目ラジオ体操第1の映像を基準として,2代目ラジオ体操第1の再現映像を比較分析した。この結果,本研究が試みた映像のみから測定できる柔軟性スコアと柔軟性作用からは,2代目ラジオ体操第1が戦前期における体操観のトレンドを部分的に残存させていること,3代目ラジオ体操第1と比較して動きが複雑であることを示唆できた。しかし,このことは,2代目ラジオ体操第1が日本人の身体的な能力の改善・向上に寄与しなかったことを含意するものではない。本研究で示唆し得た点をラジオ体操の歴史という側面から見てみれば,初代ラジオ体操と3代目ラジオ体操をつなぐ,過渡期としての2代目ラジオ体操という像が浮かび上がる。

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