遠隔カウンセリングにおける効果の検討 ―メールカウンセリングの繰り返し技法における基礎的検討―

書誌事項

タイトル別名
  • Effectiveness of Distance-Counseling ―Fundamental Study of the Restatement in E-Mail Counseling―

抄録

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本研究では、メールカウンセリングにおける繰り返し技法の効果を量的及び質的に明らかにすることを目的とした。対象者は私立X女子大学学部生102名であった。質問紙は、①心理専門職への援助要請に対する態度尺度、②ポジティブ感情尺度(pre)、③刺激文、④ポジティブ感情尺度(post)、⑤自由記述(感想文)とし、回答を求めた。対象者を4群に分け、Google formのURLを配付し回答を得た。刺激文(就職活動主訴・対人関係主訴)は、①就職活動主訴の繰り返し技法なし、②就職活動主訴の繰り返し技法あり、③対人関係主訴の繰り返し技法なし、④対人関係主訴の繰り返し技法ありとした。刺激文の返信は、学生相談室のカウンセラーが送信したという設定になっている。 3要因の分散分析(混合計画)を行った結果、メールカウンセリングにおいては、繰り返し技法を使用しない方がポジティブ感情下位尺度の快適さや共感、素朴な安らぎを感じることが明らかとなった。以上のことから、メールカウンセリングにおいて、カウンセラーは繰り返し技法を多用しないことに留意することが重要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050853882502587776
  • NII論文ID
    120007185593
  • ISSN
    21867291
  • Web Site
    https://atomi.repo.nii.ac.jp/records/3971
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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