教育用電子カルテを活用した 情報収集シミュレーション学習会の学びの分析

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  • Analysis of Lessons Learned from Training Sessions on Information Gathering Using Simulated Electronic Medical

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[目的]基礎看護学実習Ⅱ前に実施した教育用電子カルテを活用した情報収集シミュレーション学習会の学びを分析し、今後の課題を明らかにする。 [方法]トレーニング終了後、トレーニングに関する無記名のアンケート調査表を依頼し、同意を得られた記述内容からトレーニングで学んだ内容を分析した。 [結果]トレーニングには8 日間で70 名の学生が参加し同意が得られた61 名のアンケート調査表を分析した結果、学生の満足度および自信度共に高かった。学習内容では、[指導者への報告の仕方が参考になった]、[患者情報収集をトレーニングできた]、[電子カルテがイメージできた]を高く評価しており、自由記述では5 つのカテゴリーが抽出された。 [考察]実習前、7 割の学生が看護師への報告に苦手意識を感じていると言われている。電子カルテや患者から直接得られた情報をアセスメントし、指導者へ報告するという過程を実習前にトレーニングすることは、学生の不安やストレスを軽減させることができ、有効であると考える。また、電子カルテを操作することで、電子カルテにはどのような情報が入っており、患者の状態観察をするには、どんな情報が必要であるかをイメー ジでき、情報収集に対する困難感は軽減することが予測される。今回のトレーニングでは患者の個人情報やセキュリティに関する知識や行動を学ぶ内容ではなかったが、医療従事者は、個人情報において特に適正な取り扱いの厳格な実施を確保することが求められており、臨地実習で電子カルテを操作する看護学生も同様である。今後、電子カルテを授業内やトレーニングで活用する際は、倫理的側面の知識も深まる内容を組み込んでいく。

identifier:http://repository.fukujo.ac.jp/dspace/handle/11470/928

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