盛土崩壊のメカニズムと対策工

  • 澁谷 啓
    神戸大学大学院工学研究科,市民工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • EMBANKMENT FAILURE MECHANICAL PROCESS & REMEDY

抄録

盛土の崩壊の2大原因は、降雨と地震であろう.常時において不飽和状態にある盛土に雨水が浸入することにより飽和領域が拡大し,サクションの低下により盛土の剛性および常時・地震時の強度がともに減少する.一方で,盛土の崩壊メカニズムの解明のために必要となる不飽和土の力学特性については未知の部分が多い.本講演では,ごく最近,著者の研究グループが開発した不飽和土の力学特性を求めるための室内試験装置を用いた実験結果から,砂質土の微小ひずみでの剛性および大ひずみでの強度特性に及ぼすサクションの効果について議論している.さらに,京都府北部にある古砂丘の調査事例から,地盤調査,室内試験および極限つりあい法を用いた安定解析による既存盛土の安定性の評価法を提案している.最後に,著者らの研究グループが提案しているジオシンセティックス排水材を用いた「盛土防水工」の概要を紹介し,新しい用途を提案している.

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参考文献 (14)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205213850752
  • NII論文ID
    130000142751
  • DOI
    10.5030/jcigsjournal.23.1
  • ISSN
    1883146X
    13446193
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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